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SERVICE 環境衛生研究所の営業品目

着火温度

目的

「着火のし易さ」を評価し、高温発熱体への接触着火危険性を判断します。

装置

  • 電気抵抗加熱装置(上限温度:450℃まで、BRANSTEAD/TERMOLYNE社製)
  • 温度ハイテスタ3441(日置電機社製)

装置概要

着火温度試験 装置概要

測定方法

  1. 概要図に示す測定器を使用し、プレート上に堆積した粉体試料を徐々に加熱し着火します。
  2. 温度を目視によって確認します。
  3. 電気抵抗加熱装置上に、測定用リング(内径φ110mm 高さ5mm)と、測定用リング中央部に試料装填用リング(内径φ32mm 高さ13mm)を乗せます。
  4. 試料を試料装填用リング内に高さ5mm(層状)となるように置きます。
  5. 測定用リングと試料装填用リングとの間にタルク(高さ5mm)を入れます。
  6. 温度調節器によって徐々にプレートを加熱します。
  7. 着火が確認される温度(くすぶり温度)を測定します。

測定範囲

室温~450℃
ただし、溶解した場合は試験を中止し、溶解した温度を明記します。

評価(弊社基準)

  • a)着火状態による(弊社基準より
    ランク 状態 対策
    1 燃焼せず 必要無し
    2 炭化するが着火せず 必要なし
    3 着火し徐々に延焼 消火器の設置
    4 着火し急激に延焼 消火器の設置
    集じん機へ消火剤投入口の設置
    5 有炎或いは閃光を発して延焼
  • b)温度による(発火度として評価する(産業安全研究所 工場電気防爆指針 粉じん防爆より)
    分類 区分(温度上昇限度)
    発火度 温度範囲 過負荷になる恐れのない物 過負荷になる恐れのある物
    13 150℃ < 着火温度 ≦ 200℃ 80℃ 70℃
    12 200℃ < 着火温度 ≦ 270℃ 120℃ 105℃
    11 270℃ < 着火温度 175℃ 150℃

過負荷になる恐れのない物の温度上昇限度は、着火温度Tの最小値の80%から周囲温度の限度40℃を差引いた値です。また、過負荷になる恐れのある物では、その値に更に余裕を持たせた値です。

試料必要量

JISふるい300㎛下の粉体50㎤以上